今回は「脳血管疾患に対する装具療法」について、長下肢装具および短下肢装具の作用、装具の種類、部品等の選択、選定のポイント、長下肢装具を使用した後方介助のポイントについて解説しました。
リハビリに関われば誰でも必ず向き合うことになる、「痛み」。
この「痛み」についてより一層知見を深めてもらいたいと勉強会を企画したところ、予想以上にご好評を頂きました。
予定が合わなかった方からの要望もあり、アンコールも実施して計2回行いました。
今回はあくまで基礎知識のご紹介程度でしたが、参加者からは「痛みだけでもこんなに考えることがあるんですね」といった感想や、評価や治療についての続編を希望する声も頂きました。
「痛み」に関する介入は、セラピストの皆さんもよく悩むことを反映しているのだと思います。
続編についてはまだ何も決まっていませんが、思っていた以上に皆さんの反応を頂いたので鋭意検討中です。
第二回基礎研修 〜マット評価・座位評価を行いました。今回の勉強会ではマット・座位評価の方法から患者様の身体に合わせた車椅子の選定や調整時の目安となるように行いました。
緊急事態中でもあり、なかなか実技練習とはいきませんが、日々の介入に役立てていきましょう。
2021年9月1日ハンドアクティビティチーム勉強会は、上肢に問題はないが「ふとん」に「ふとんカバー」をうまくかけられない高次脳機能障害の患者に対してどのような介入が有効か?についてディスカッションしました。
はじめにニューヨーク大学ラスク研究所の神経心理ピラミッドモデルについて学び、次に構成障害、注意障害、記憶障害などの高次脳機能障害を有する患者に対して「ふとんとふとんカバーを用いた評価や治療」といった条件でディスカッションしていきました。ディスカッションでは、
①「ふとん」や「ふとんカバー」が広がっていない状況では目視で縦と横の長さが分かりにくいため、広げたふとんの上でふとんカバーをあてがい確認するといった、視覚の情報量を増やして反応を見ていくのはどうか。
➁ふとんの角の到達点を理解しているのかを確認するため、ふとんカバーの角に手を入れて角をつかめるか確認してみる、ふとんカバーの四隅にお手玉などを入れて反応をみるのはどうか。ふとんやふとんカバーの角に目印をつけて記憶や構成課題の難易度を下げてみてはどうか。
③枕、クッション、衣服、子供用のふとんなど操作する対象を変え、立体的な認識について確認してみるのはどうか。
④ふとんカバーかけは難易度が高く、悪戦苦闘する中で神経心理ピラミッドの最上段の気付きに繋げ、代償手段の開発や訓練のモチベーションアップに活かせるのでは。
⑤ふとんやふとんカバーをたたむなかで、対象物の質量中心や張りなどを知覚しさせ対象物の操作を自動化させることで、構成などの高次脳機能が発揮されやすくなるのではないか。
などの意見がありました。様々なセラピストの意見を聞くことで視野が広がり、治療のアイデアが増え、とてもいい勉強になりました。