看護部教育目標
1.倫理観に基づいた質の高い看護が実践できる看護師を育成する。
2.看護実践力に優れた看護師を育成する。
3.専門職として自律した看護師を育成する。
クリニカルラダーの運用
クリニカルラダーとは、新人看護師からエキスパート看護師へと段階を踏んで臨床看護実践能力を育成するシステムです。当院では、日本看護協会で示された「看護師のクリニカルラダー」(JNAラダー)を基に、原田病院クリニカルラダーを作成しました。
ラダーⅠからⅤまでの各レベル達成レベルに照らし合わせて、看護師長との面接を通して臨床看護実践能力の習熟度を評価していきます。
また、e-ラーニングも活用して、ラダー毎に看護の視野を深めています。


クリニカルラダー
| 対象者 | 目指す看護師像 | |
|---|---|---|
| レベルI | 卒後1~2年以内 | 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言 |
| レベルII | 卒後3年以内 | 自律して基本的な看護手順に従い必要に応じて助言を得て看護を実践する |
| レベルIII | 卒後5年以内 | ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する |
| レベルIV | 卒後6~8年以内 | 幅広い視野で予測的判断を持ち看護を実践する |
| レベルV | 卒後9年以上 | より複雑な状況下において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する |
新人看護職員教育体制
1人の新人看護師に対して、1人の先輩看護師が指導するプリセプターシップ体制を取っています。入職時に新人看護師は、“1年後のわたし、こんな看護師になりたい”を明確し、プリセプターはプリセプティーの成長を1年間サポートしていきます。
定期的にサポートカンファレンスを行い、不安なことや困ったことなど、相談できる機会を設けています。また「新人看護師OJT用紙」を活用し、プリセプターの指導目標、プリセプティーの習得した技術などを、看護師長、教育委員、看護部長が共有し、病棟全体で目標達成に向けてサポートしていきます。
これらの教育体制は、経験の少ない中途採用職員に対しても対応しています。
土曜教室(新人看護職員対象)
病院で使われている医療機器や物品または、書類などを使用し現場に直結した内容で先輩看護師が講義してくれます。
2025年度 土曜教室 スケジュール
| 月 | 日 | 項目 |
|---|---|---|
| 4 | 19 | 検体の取り扱い・準備 |
| 5 | 11 | 採血の方法 |
| 6 | 8 | 滅菌物の取り扱い |
| 22 | 中心静脈カテーテル挿入の介助と管理 | |
| 7 | 6 | 輸液ポンプ・シリンジポンプの取り扱い |
| 20 | 胸部疾患 臨床講義 | |
| 27 | 胸部 フィジカルアセスメント | |
| 8 | 10 | 腹部疾患 臨床講義 |
| 24 | 腹部 フィジカルアセスメント | |
| 9 | 14 | 頭部疾患 臨床講義 |
| 28 | 頭部 フィジカルアセスメント | |
| 10 | 12 | 基礎情報と看護記録 |
| 26 | 看護計画 | |
| 11 | 9 | 電子カルテ(テスト患者で入力してみよう) |
| 23 | 重症度、医療・看護必要度 | |
| 12 | 14 | ハイリスク薬、心電図・心電図モニター |
| 1 | 11 | DESIGN-R 2020 |
| 25 | 輸血時の観察と記録方法 | |
| 2 | 8 | 挿管(レスピレーター)介助 |
| 22 | 急変時の看護記録 | |
| 3 | 8 | 振り返り・まとめ |
全職員対象研修
院内研修
「医療安全」「感染対策」「重症度、医療・看護必要度」「認知症患者の看護」「人工呼吸器の取り扱いと看護」「IVナース研修」などを行っています。
また、e-ラーニングを導入しており、スキルアップや看護手順の確認も役立っています。
院外研修
埼玉県看護協会の研修、認定看護管理者のファースト・セカンドレベル研修、医療安全管理者研修等、職員のキャリアに合わせて、教育支援体制を整えています。

